医療技術部 検査課

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検査内容について

1. 心電図検査とは

心臓の動きを電気的な波形に現して記録することで、心臓全体のはたらきを調べることができます。
心臓の位置や傾き、肥大や拡張、不整脈、心筋の異常などがわかります。
一般的な心電図は安静状態で測定しますが、体を動かしてとる負荷心電図や、通常の生活時にとる24時間ホルター心電図などの検査も行われます。

2. 肺機能検査とは

肺の容積や、空気を出し入れする換気機能のレベルを調べる検査です。
息切れがする、呼吸が苦しい、咳や痰が出るなど肺の病気が考えられる時に行います。
肺の病気の診断、重症度などを調べるのに役立ち、治療効果の測定にも使われます。

3. 超音波検査とは

高周波の超音波を使って、体内をモニター上に画像化し、病気の有無や状態などを調べる検査です。
超音波検査は被曝の危険がなく、安全な検査ですので、人間ドックや健康診断などのスクリーニング検査から、より精密な検査、緊急的な場面にも対応できます。

4. 睡眠時無呼吸検査とは

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは寝ている間に起こる呼吸障害のことで、高血圧や心疾患、脳卒中、糖尿病、不整脈など生活習慣病の危険因子となる病気です。
SASのよくある症状としては、睡眠中のいびきや異常呼吸・無呼吸の他、昼間の眠気や居眠り、起床時の頭痛や口の渇き、夜中によくトイレに行くなどがあります。
検査はご自宅で行うことができる簡易型睡眠ポリグラフ検査と、入院して行う終夜睡眠ポリグラフ検査があります。

5. 血圧脈波検査(ABI、CAVI)とは

  • ABIとは
    腕の血圧と足首の血圧の比で、下肢動脈の狭窄・閉塞を評価する指標です。
    末梢動脈疾患は心疾患・脳血管疾患や他の臓器障害との合併が多く見られることから早期発見が重要です。
  • CAVIとは
    大動脈を含む心臓から足首までの動脈硬化度を反映する指標です。
    測定時の血圧の影響を受けることなく血管固有の硬さを評価できます。

6. 眼底検査とは

瞳孔の奥にある眼底を、レンズを通して観察し、眼底の血管、網膜、視神経を調べる検査です。網膜剥離や眼底出血、緑内障などの眼の病気を調べる時に行います。
また、脳内の血管の状態も推測でき、脳の病気や診断、高血圧や糖尿病による血管の変化をみるうえで重要な検査です。