院長あいさつ

日赤長崎原爆諫早病院の院長として赴任して丸6年がたちました。ちょうどこのホームページの挨拶原稿を書いていた頃、4月14日に熊本で大きな地震が発生し、中断していました。熊本大地震には当院からも救護班3個班を派遣しています。とくに第一陣で発災直後の4月15日夜半に熊本に派遣された職員は16日の本震に現地で遭遇しており、かなりの恐怖感を感じたそうです。私も7月末に九州赤十字の会議で熊本に行ってきましたが、新幹線が熊本に近づくにつれてブルーシートで被われた屋根が多数見られており、災害の大きさを痛感いたしました。一日でも早く、災害復興が進むことを心から願っています。

そして、暑かった今年の夏も過ぎようとしていますが、例年に無く台風の上陸が多く、特に東北、北海道に甚大な災害を起こしています。そしてここでも、マスコミには報道されませんが赤十字職員の献身的な活動が見られています。振りかえるに、長崎では最近は大きな災害はなく、油断しているとは思いませんが、災害はいつどこで起こるか予測できません。熊本の人たちもまさか自分の地域で大きな地震が起こるとは思っていなかったでしょう。常日頃からの心構えと災害に備えた訓練の必要性が痛感させられました。

さて、話を病院の事へと移しますが、当院は平成17年4月に県立多良見病院成人病センターから業務を引き継ぎ、日本赤十字社の92番目の病院として開設されました。その後、内科単独の140床(一般病床112床、結核病床20床、人間ドック8床)の急性期病院として運営してきましたが、昨今の厚生労働省による診療報酬改定は私たちのような小規模病院には経営的に厳しいものがあります。そのような状況を踏まえて、当院では平成28年10月1日から入院病床の再編を行ない、一般病床51床、地域包括病床52床、結核病床20床、人間ドック8床の131床へと変わっていきます。地域包括病床とは急性期の治療が落ち着いた患者さんに対し、在宅復帰へ向けた生活支援やリハビリなどを充実させた病床です。このため、7月からは訪問看護ステーションを開設し、在宅患者さんへの支援も始まっています。

そして開設以来10年のあいだに、日本呼吸器学会認定施設、日本呼吸器内視鏡学会認定施設、日本感染症学会認定研究施設、日本睡眠学会睡眠医療認定施設、日本内科学会認定教育関連病院、日本消化器病学会認定施設、日本消化器内視鏡学会認定施設、日本肝臓学会関連施設に認定されています。平成26年度には日本医療機能評価機構の病院機能評価 Ver.6の更新審査を受け、合格しています。さらに昨年度は人間ドック学会の認定施設にも合格しています。さらに新たな気持ちでということで、昨年の11月に病院の理念も改定しています。今度は「赤十字精神のもと、地域並びに被爆者の皆様に心のこもった良質な医療を提供します」というものです。この理念のように、これからも私達職員一同は、赤十字病院として患者さんを中心とした思いやりのある、心のこもった医療を展開して参りますので、皆様の暖かいご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。

平成28年9月記
院長 古河隆二